長谷川恭久さんの「プロトタイピングから始めよう」に参加しました
初めての「ベースキャンプ名古屋」で、久しぶりの「恭久さんセミナー」
2012年9月21日、名古屋駅前のコワーキングスペース「ベースキャンプ名古屋」の初めてのセミナーイベントとして、長谷川恭久さんによる「プロトタイピングから始めよう」が行われました。
恭久さんのセミナーは過去何度も聞かせていただいていますが、いずれも考えさせられることが多く、今回も楽しみにしていました。
セミナー概要
プロトタイピングから始めよう / 長谷川恭久さん
パソコン向けにだけ Web サイトを作っていた頃はあまり必要性を感じられなかったプロトタイピングも、Webへアクセスする方法が増えてきたころから、その必要性も高まりつつあります。パソコン向けに絞ったとしても複雑なインタラクションを絵だけで共有するのが難しくなってきました。余計な書類を減らし、課題が具体的に見えてくるプロトタイプの魅力と活用を紹介。今回はプロトタイプの中でもペーパープロトタイピングにスポットを当てて、メリット・デメリットを解説します。また、今回はミニワークショップを行い、プロトタイピングと批評を行います。
恭久さんによる解説、スライドはこちらから。
紙プロトタイピングから始まる問題解決への議論: could
ペーパープロトタイピングは最強ではない……が
今回はペーパープロトタイピングということで、紙とペンを使ったプロトタイピングの実践でした。
セミナーの中で、ペーパープロトタイピングのメリット、デメリットについてのお話が出ましたが、自分が感じたのは「誰でも参加できて、自分の考えを形にできる」ということ。
制作の時にはいつも自分なりに考えて考えて考えて色々なアイデアを出していますが、それでも自分だけでは方向性も凝り固まってしまったり、知らず知らずのうちに自分の枠の中でしか考えられなくなっていたりということがあります。
実際にやってみるとわかりますが、近い言葉でアイデアを出していても、ペーパープロトタイピングとして出来上がってくるものは違ったアプローチである、ということが多くあります。そんなプロトタイプをつきあわせれば、また新しいアイデアが生まれる、というのはいいことですよね。
また、ペーパープロトタイピングは、紙とペンがあれば誰にでも参加できる手軽さ、気軽さもあります。ポジションにこだわらず、プロジェクトメンバーみんなでわいわいとアイデアを出し合ってみることで理解が深まるという効果もあるのではないでしょうか。
ペーパープロトタイピングは最強ではない……かもしれませんが、最も手軽で垣根の無いプロトタイピングなのかもしれません。
プロトタイプには、最初の一手を考える楽しさ、難しさが一緒になっているな、と思います。
いろんな「一手」をみんなで考えて、いいものを作る。
そんな制作を心がけたいものです。