続・初代ゲームボーイの液晶ライン抜け修理のこと

ゲームボーイの液晶ライン抜け修理、再び

2014年7月に「初代ゲームボーイの液晶ライン抜け修理のこと」として、半田ごてを使った修理の方法にチャレンジしてみましたが、この記事をご覧になった方からご意見をいただいたので、続編としてチャレンジしてみました。

ゴム部分をはがして温めるという方法!

今回の作業は、電子機器 Junkerさんの「DELL製液晶 2001FPを修理してみる」の追記として書かれた以下の内容がきっかけとなっています。

2015年04月16日追記
 初代ゲームボーイの液晶ライン切れで、液晶側のフレキ熱圧着部分(おそらく異方性導電膜か導電ペースト)部分をアルミ箔を通してはんだごてで熱して再接続させる記事がありました。ただこの動画はおそらく暖めているところが間違っていて、この黒いゴムの帯を外してその上を熱した方が確実かつ早く修理できるのではないかと思います。
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「初代ゲームボーイの液晶ライン抜け修理のこと」

なるほど、確かにゴム部分はそのままに温めていましたので、外してみるともっと液晶部品に近い場所が温められるわけでして、これは是非とも試してみたいと思いました。
幸い手元に前回に近い抜け方をしているゲームボーイがありましたので、こちらでチャレンジしてみることにしました。

作業開始〜ゴム部分の取り外し

基本的な流れは前回の「初代ゲームボーイの液晶ライン抜け修理のこと」を踏襲しますが、温め前の工程としてゴム部分の取り外しを行います。

ゴム部分の端を、デザインナイフなどで持ち上げるようにしてめくります。今回ゴムはあっさりとめくれましたが、その接着に使われた粘着テープが残ってしまいましたのでこちらもはがします。


デザインナイフでゴム部分の端を持ち上げます

ゴム部分をめくります

残ってしまった粘着テープもはがします

液晶修理作業前

いざ作業開始!

ここまできたら、温め作業の開始です。今回は意図的に、はがしたゴム部分のところを重点的に温めてみます。
以下、動画に撮ってみましたので、詳しくはこちらをどうぞ。



実際に作業を行ってみて


液晶修理作業完了後

作業完了!

今回の個体はなかなかに手強く、前回の動画に比べるとやや時間がかかってしまった印象ではありますが、十分許容範囲と言える時間内で、結果として液晶のライン抜けはしっかり改善できました。

各個体によるライン抜け部分の温め方や温める場所、冷やして様子をみる時間、はがしたゴム部分の去就(今回はテストのため、あえて外したまま組み付けまで行いました)など、この作業にはまだまだ改善の余地がありそうです。

私の場合、電子工作の経験や技術がほとんど無い状態で手探りで作業を行っていますので、今回のようにご意見をいただけてとても参考になりました。
電子機器 Junkerさん、ありがとうございました!


〜本エントリーの注意点〜


このエントリーはゲームボーイの液晶修理を推奨するものではありません。ゲームボーイの分解および内部部品への加工は故障、事故などの原因となる危険を伴う場合があります。作業にあたっては十分な注意の上、作業者自身の責任で行ってください。


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