グラディウス30周年のこと
グラディウス30周年おめでとうございます!
1985年5月「1.9.8.5. 宇宙ガ、マルゴト、ヤッテクル」というキャッチコピーと共に、シューティングゲーム「グラディウス」が生まれて30年が経ちました(wikipediaのグラディウスの項によりますと、本日5月29日が稼働開始日とされています)。
グラディウスは、自分のゲーム人生を決定付けた、大変思い出深いタイトルです。
今回はグラディウス誕生30周年ということで、グラディウスとグラディウスにまつわる思い出について少しだけ書き残してみたいと思います。
美しいシューティングゲーム、グラディウス
今でも忘れない、グラディウスを初めて見た日。
澄んだ音色、すっと伸びる美しいレーザー、脈動するオプション。その全てに心を奪われました。
子供には決して安くは無い1コインを握りしめて、デモを眺め続けて、時にプレイして、グラディウスの世界に夢中になりました。
文具屋でグラディウスの下敷きを買って、遊べない時間は脳内に思い浮かべました。
それまでも、自分にとってアーケードゲームは最高のエンターテインメントでありましたが、グラディウスこそが自分にとって最高のゲームになりました。
グラディウスというゲームは、いまさら語るまでも無いほどの超名作タイトルですが、リアルタイムで出会うことのできたのは本当に幸運だと感じます。
1.9.8.6. 宇宙ガ、ワガヤニ、ヤッテキタ
しかしながら、アーケードゲームとしてのグラディウスは、限られた100円玉を握りしめても満足できるほどプレイはできませんでした。そんな中、翌86年にはファミコン版として移植されました。
当時ファミコンがなかった我が家でしたが、親戚宅から借り受けたファミコンに対し1本ソフトが買ってもらえることになり、迷わずグラディウスを選択したのです。あのグラディウスが自宅で遊べる! そう思うと喜びが押さえ切れませんでした。
しかし、当時を知る方であればご存知の通り、あの美しく伸びるレーザーも、4つのオプションも、ビックコアも、アイアンメイデンも、そこには無かったのです。確かにがっかりはしましたが、それでもこれは紛れもなくグラディウス。毎日毎日毎日毎日、遊び続けました。2つのオプションを駆使して、短いレーザー、小さなシールドで何度も何度もクリアしたものです。この経験が、その後のシューティングゲームへの愛情の原点となっています。
MSXという新しい世界
先に述べたように我が家にはファミコンはありませんでしたが、その代わりにMSXというホビーパソコンがありました。
MSXでもファミコンから遅れること3ヶ月、グラディウスが移植されるのですが、このMSX版がまた度肝を抜く仕上がりだったのです。ファミコンはファミコン、MSXはMSXで別なんだ! とこちらも親にせがんで買ってもらいました。本当に感謝です。
余談ですが、うちの親は子供が寝た後によくファミコンのグラディウスで遊んでいたようで、楽しみながらも母は3面のマザーを苦手としていました。ファミコン版を通じてグラディウスの面白さ(そして息子のハマりっぷり)をわかってくれていたのでしょう。
そのMSX版グラディウスは、ファミコンでは叶わなかった(美しさには欠けるけど)長いレーザー、巨大なビッグコア、MSX独自の表現を盛り込んでハードウェアの限界を超えたグラディウスの世界を家庭で見せてくれました。
独自の世界ということで言えば、移植度とは別にオリジナル面の骨ステージや隠し要素としてのエクストラステージなど、MSX版でなければ味わえない部分というのがあり、MSXユーザーで本当によかったと感激したものです。
グラディウス2という到達点
一般的にグラディウスシリーズはナンバリングの初代〜IVと、PSの外伝、PS2のVという6作、加えるなら沙羅曼蛇という認識かと思われますが、先に述べたMSXという新しい世界で、1987年にグラディウスの歴史上革命的なタイトルが生まれます。それが「グラディウス2」です。
初代、沙羅曼蛇を経て発売された本作は、MSXという決してパワフルではないハードにおいて、SCC音源による美しい音楽、全く新しく工夫に富んだステージ構成、初代の流れを汲みつつ進化を遂げたパワーアップシステム、まさかのストーリー展開など、まさに正統進化でありグラディウスシリーズのひとつの到達点と呼んで差し支えない作品でした。
このグラディウス2はながらくMSXでしか遊べない名作中の名作として、MSXユーザーの誇りとなったのです。
豊富な武装による、想像を超えたパワーアップを前提とした難易度は、当時の私の(主にグラディウス2限定の)シューティング技術を飛躍的に向上させ、当時学校から帰った後の時間はグラディウス2とともにありました。
2.0.1.5. 宇宙ハ、ボクラノ、ココロノナカニ
30年前アーケードに現れたあの宇宙に魅了され、アーケードゲーム、ビデオゲームに対する愛情がハッキリと芽生えたきっかけとなったグラディウス。アーケードではIVが事実上の最終作となっていること、家庭用もVを最後に音沙汰が無いことなど、受け止めようによってはネガティブな状況ではありますが、それでも30年の時を経ても色あせない思い出は心の中にあります。
2.0.1.5. 宇宙ハ、ボクラノ、ココロノナカニ。ありがとう、グラディウス。
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参考:2015年現在、グラディウスを楽しむなら
グラディウス(アーケード版)
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