アクリル板で刻印したインベーダー革ベルトのこと
以前から、レーザーカッターを使ってマスコットやモビールを作っていましたが、何か別のことができないかなと思って挑戦したくなったのが革製品への刻印でした。 ただ、刻印をするとなると、アクリル板を切断ではなくて彫刻ということになり、おそらく非常に長い時間がかってしまうことや精度の上での不安があります。そこで、今回は刻印部分を彫刻ではなくアクリル板そのものの切断で作成し、台座の上に置いて厚みを出すという考え方でチャレンジしてみました。
はじめに
この工作はレーザーカッター(レーザー加工機)を使用しています。 個人で所有するには正直ハードルの高い設備ですので、チャレンジされる場合にはお近くの工作スペースなどでレンタル利用されることをおすすめします。
「レーザーカッター レンタル (お近くの地名)」あたりで検索すると見つかるかもしれません。
刻印部分をカット
過去に作成してあった10点&20点インベーダーのデータを使って、アクリル板をレーザーカッターで切り出します。 これをそのままプレスして刻印するのは、位置決めや力のかかり具合から難しいと判断して、今回は一回り大きくカットした長方形のアクリル板に載せてからプレスしていこうという考えです。
台座にセット
刻印部分を台座となるアクリル板に載せるにあたって、台座側に刻印部分の形と同じ彫刻加工を施しておきます。 こうすることで、わずかな段差ではありますが刻印部分がカチッと台座に載りますね。接着剤で刻印部分と台座部分を接着して刻印元は完成です。
まずははぎれにテスト
身の回りにちょうどよい革製品があまりなく、とりあえずはテスト的にはぎれの革にテスト。 革を少し水を含ませたウエットティッシュでやわらかくしてから、クランプで挟み込みます。また、この時直接刻印元をはさむと割れてしまう可能性を考え、MDFボードでさらに挟み込んでいます。
クランプでギュッと締め込んで行き、テストはこんな感じ。概ね悪くはないのですが、端の方は少し力のかかりが悪く力のかけ方に工夫が必要そうでした。 実際にはこの100円ショップのクランプでは力のかかるポイントがそう大きくないため、複数使用するか、刻印の位置を固定した上で少しずらして締め込むかというやり方も考えられそうです。
いざ革製品へ!
というわけで、本番は革ベルトへの刻印です。 実はこの企画、結構前から考えそのものや刻印元はできていたのですが、買ったばかりの革ベルトに失敗したらいやだな〜という理由で尻込みしていたものです。ちょっと時間ができたのでえいやっとチャレンジです。 テスト時と同様に革を少し湿らせてからの作業開始。 まずは着用時に隠れる部分に10点インベーダーを...。ちょっと位置がずれて下にいってしまいましたが、仕上がりはなかなかいい感じ! 続けてベルトの端部分に20点インベーダーを刻印。今度はきれいにできました!
10点インベーダーについては、最初の作業だったので失敗する可能性を見越して、ベルト使用時には隠れる位置に刻印したのが幸いしましたね……。でも20点インベーダーは位置も刻印の感じもバッチリで満足です。どちらも刻印のエッジがしっかり立っていて、ついつい触りたくなる仕上がりになりました。
刻印元の制作こそややハードルが高いですが、そこさえ乗り越えてしまえばいろんな物への刻印もできそうですし、おおぶりなドット絵なんかとは相性がよさそうですよね。今回のように台座を使って固定すれば離れた位置のドットなんかも表現できるんじゃないかと思います。夢広がりますね。
それではまた。