日本ゲーム博物館のこと(前編)
ゲームの王様「アーケードゲーム」とその黄金時代
ゲームと言えば、昨今はソーシャルゲーム、家庭用携帯ゲーム機などが幅を利かせていますが、私個人としてはゲームと言えば断然「アーケードゲーム」と言える青春を過ごしてきました。
中でも80年代〜90年代はアーケードゲーム=最先端であり、PCも家庭用ゲームも寄せ付けない圧倒的な完成度や個性、魅力にあふれたものでした。
そんなアーケードゲームでも、特に80年代後半〜90年代を彩った大型筐体ゲームはまさにゲームセンターでしか体験できないものとして輝いていたものです。
しかし時は流れ、稼働から10年どころか20年を超えるそんなゲームたちはひとつまたひとつとこの世から消えて行きます。思い出の中にその姿を残して。ああ青春の光……。
というわけで、2014年3月15日、そんな青春の日々を追い求めて愛知県犬山市の「日本ゲーム博物館」へ単身乗り込んできました!
懐かしのゲームがいっぱい!
この記事には各ゲームのことをくどくどと書いても仕方がありませんので、ぜひ写真でその雰囲気を感じていただければと思います。
日本ゲーム博物館は時間制のフリープレイとなっており、入り口右手のピンボールエリアと、左手のレトロゲームエリアに分かれています。今回は3時間コースで入館してきました。
レトロゲームエリアに入ると、いきなり今回の目的の一つだったハングオンが目に入って、しかもタイトルミュージックが聞こえてきます! まさか2014年に実機で鳴るハングオンが聴けるなんて……。
もう一つの目的だったアウトランは残念ながら整備中。本当に残念ですが、ハンドルがついていない状態が拝めたことでよしとしましょう。本当は残念ですが。
その他にもタイトーのランディングギア、ランディングハイジャパンといった飛びモノから、ナムコのアルペンレーサー2、アルペンサーファーの滑りモノ、定番レースゲームのレイブレーサー、セガラリーチャンピオンシップなど90年代ならではの独特の世界観を持ったゲームが所狭しと並んでいます。しかも、遊べる状態で。これは本当にすごいことです。
26年越しのクリア!
そんな数々の名作の中に「チェイスH.Q.」を発見。1988年の稼働当時は3面を越えられるかどうかといった腕前でしたが、5ニトロの恩恵もあって(通常は3ニトロ設定)めでたく1プレイ1コインALLを達成! この瞬間、単身で来たことを最も後悔しました。
写真撮影OKに歓喜してシャッターを切る!
日本ゲーム博物館様は、なんと撮影もOK! ということであれこれ撮ってきました。
flickr にアップしていますので、店内の様子が気になる方はどうぞご覧ください。
デパート屋上の思い出
さて、この博物館のすごいところは大型筐体ゲームばかりではありません。日本はおろか世界でもここにしかないというような骨董品的なゲームもあります。さすがに骨董レベルまでいってしまうと私の青春からは外れてしまいますが、思わず懐かしい! と声をあげてしまったのは「ミニドライブ(関西精機製作所)」と「ロックンロール(こまや)」の2台。
ミニドライブはマンガ「ハイスコアガール」3巻にチラリと描かれていますね。デパートの屋上でよく見かけたゲームでした。のどかな時代のレースではない「ドライブ」ゲームです。
ロックンロールは1発のパチンコ玉を使って、指定された回転数だけレールの上を回転させることができれば大当たり! というゲーム。子供心に難しさに悶絶したものです。いい大人になったからかフリープレイの余裕なのか、数プレイ中に2回当てることができて思わず景品取り出し口をまさぐってしまいました。(ここでは景品は出ません)
まさかの前後編!?
ピンボールコーナーまで話が及ぶと長くなりますので、ここで一旦「次回に続く」とさせていただきます。まさか前後編分けることになるとは……。日本ゲーム博物館、盛りだくさんです!
2016年2月29日追記
日本ゲーム博物館さんは、2016年1月より施設改善のため休業中とのことです。また遊びに行ける日を楽しみにしています!