【失敗談】ネオジオポケットカラーのフロントライト化のこと

ネオジオポケットカラー全景

これはこれで個性的なハードでした

重要なお知らせ

結論からお話しますと、今回の作業「ネオジオポケットカラーのフロントライト化」は失敗しています。
その上で、部品の摘出や分解についてなど、何か役に立つ情報が残せないかという意思で書き残しております。


2019年5月11日追記


その後、フロントライトキットの組み込みに成功したため、このエントリからいくつかの情報を削除しています。


もしネオジオポケットカラーが明るかったら……


ネオジオポケット(カラー)と言えば「I'm not BOY. 誰だってBOYを捨てるときがくる」という実にギリギリ感溢れるコピーで世に出されたSNK製の携帯ゲーム機ですが、結果として大多数がBOYを捨てなかったため大変な苦境を戦った歴史があります。
しかしながら、メカキーを使用した独創的な方向スティックや当時としては珍しい本体内ソフトによる基本機能搭載といったハード面、看板タイトルの格闘ゲームやメタルスラッグなどSNKの資産を生かしたソフト面でも、時代に埋もれるのは惜しいなと思います。

果たして誰もがBOYを捨てていたなら、ネオジオポケットにはどんな未来があったのでしょうか。ゲームボーイアドバンスSP、ゲームボーイミクロのようにフロントライト、バックライト化された未来があったのかもしれません。
2015年現在、バックライトが当たり前となった時代に、ネオジオポケットで遊ぶ時にはやはりその暗さがネックになります。そこで、今回はこちらの記事をきっかけに、ネオジオポケットカラーのフロントライト化に挑戦してみました。


〜本エントリーに関する重要なお知らせ〜


残念ながら今回この作業は失敗に終わっています。その上で、ゲームボーイアドバンスSPからのフロントライト取り出し、ネオジオポケットカラーの分解について記述していきますが、結果からその工程に技術上の問題がある可能性がありますことをご了承ください。
また、このエントリーはネオジオポケットカラーの改造を推奨するものではありません。ネオジオポケットカラーの分解および内部部品への加工は故障、事故などの原因となる危険を伴う場合があります。作業にあたっては十分な注意の上、作業者自身の責任で行ってください。


大まかな工程


  1. ゲームボーイアドバンスSPからフロントライトの取り出し
  2. ネオジオポケットカラーへの組み込み

ネオジオポケットカラーへの組み込み(失敗のため分解までの工程)


筐体背面。電池右下のY字ネジに注意。向かって右側の3本と電池ボックス内の2本はプラスネジ

筐体背面。電池右下のY字ネジに注意。向かって右側の3本と電池ボックス内の2本はプラスネジ

ネオジオポケットカラーへの組み込みのため、筐体の分解が必要で、分解にはプラス、Y字の2種類のドライバーが必要になります。
電池蓋の下の1本だけがY字ネジになりますので注意して取り外しましょう。その他には、向かって右側の3本のプラスネジと、電池ボックスに2本のプラスネジがあります。


筐体前面と基盤。十字キー右上と左下、基盤左端にプラスネジがある

筐体前面と基盤。十字キー右上と左下、基盤左端にプラスネジがある

筐体外側からのネジを外すと、筐体背面と、筐体前面+基盤のパーツに分かれます。
筐体前面は3本のプラスネジで固定されていますので外していきます。ここでは、ネジ以外にも2点注意すべき点があります。
1つ目はスピーカーの固定で、スピーカーは筐体前面のツメで固定されていますので、マイナスドライバーなどで外す必要があります。
2つ目は、方向スティックで、これは筐体外側からスティックのパッド部分が押し込まれていますので、外側からマイナスドライバーなどで外す必要があります。
ネジとこの2点を外すことで、筐体前面と基盤のパーツに分かれます。
さらにここから、液晶パーツと基盤を接続している板状の接続部分を引き抜くことで、完全に筐体前面(+液晶)と基盤のパーツに分割ができました。

続いて、筐体前面と液晶を分割します。ここでは、液晶と粘着テープを使って固定されていますので、ドライヤーで温めながらマイナスドライバーなどで取り外していきます。外した液晶パーツはホコリなどがつかないように保存しておきましょう。


基盤。中央上部の白いコネクタに液晶がつながる

基盤。中央上部の白いコネクタに液晶がつながる

筐体前面と液晶

筐体前面と液晶


残念ながら、今回は失敗


本来であれば、ここからフロントライトの加工、接続…と続いていくのですが、いよいよ技術的な問題が隠れているように思いますので詳しい工程についてはここでは触れないようにします。
大まかに言うと、サイズ違いのため当然収まらないフロントライトの導光板のカット、そして基盤への接続と進み、組戻しについても大きな問題は無く進んだのですが、残念ながらフロントライトが点灯することはありませんでした。
不幸中の幸いは、改造元であるネオジオポケットカラー自体は無傷の状態で残ったことでしょうか。
と、いうわけで以下は写真でダイジェストを。


カット作業

当然サイズが合わないので導光板をカットせざるをえない

筐体前面とフロントライト

導光板をカットして収まるようになりました。この後金属パーツも切断しています。

フロントライトを接続した状態

接続まで行ったものの、組戻し後点灯することはありませんでした…

今回の失敗を通じて、もう少し電子工作についての基礎的な知識と技術を身につけないといけないなと痛感しました。

また次回以降、楽しい工作ができればと思います。
それではまた。

2015年12月25日追記

失敗に終わったフロントライト化、ならばということで、大変ローテクな方法で明るいネオジオポケットカラーを実現しました。これなら失敗無し!?



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