ゲームボーイミクロのおともに! PLAY-YAN microのこと
iPhoneをはじめとするスマートフォンが当たり前のように使われている2015年現在。動画や音楽、ゲームもすべて1台で楽しめますが、みなさんは10年前、どんな風に動画や音楽を楽しんでいましたか?
2005年9月、ゲームボーイミクロとともに世に現れたPLAY-YAN microは、ゲームに加えて動画、音楽という2つの娯楽を提供してくれました。
正直なところ、現在のテクノロジーから見れば貧弱なものかもしれませんが、言ってみればそう、クラシックカーを愛でるような、アナログレコードを愛でるような、そんなネオ・ノスタルジックな世界がそこにはあるのです。
PLAY-YAN micro (ぷれいやん)とは?
ゲームボーイアドバンス規格のカートリッジで、カートリッジに音楽、動画データを入れたSDカードを挿入することでゲームボーイアドバンスSP、ゲームボーイミクロ、ニンテンドーDS、ニンテンドーDS Liteでの再生ができるようになる、というハードウェアです。
わずか240 × 160ドットという解像度では、もちろん現在のハードウェアとは比べるべくもありませんが、ゲームだけでなく音楽や動画を携帯ゲーム機で楽しめるというのは、当時前年2004年末にデビューしたPSPに負けない!という任天堂側のアピールを感じるものでした。
PSPには無い文字通りミクロなサイズで、ポケットにスッと収まることで大人の通勤事情にも配慮。普段ゲームを楽しんでいる画面に音楽や動画が躍るのは、なんともわくわくしたものです。
ぷれいやんの後継機として
PLAY-YAN microは、2005年2月に発売された「ぷれいやん」の後継機として、ゲームボーイミクロの登場と合わせて発売されました。
私はぷれいやんは持っていないのですが、機能としては以下の違いがあるそうです。
PLAY-YAN micro は……
- ぷれいやんで動作したミニゲームは動作しない
- ハードウェアレベルでMP4動画の再生に対応した
- 起動時設定を「キーファイル」で保存できる
- 外観はロゴを除いてぷれいやんと同じ
2015年の今、PLAY-YAN micro用に動画を変換するなら
音楽(MP3ファイル)であれば今も当時も取り扱いにさしたる差はありませんが、2005年当時にPLAY-YAN micro用に動画を作成するためには、携帯動画変換君というソフトを使用するのがポピュラーだったようです。
数少ないゲームボーイミクロとPLAY-YAN microの解説書「超図解mini ゲームボーイミクロ+PLAY‐YAN―microでビデオ&MP3を楽しむ本」では、かなりのページをこのソフトの使用法に割いていました。
さて、では2015年現在、どうやって動画を変換するかと言いますと……。
LNSOFTさんが提供している「どこでも!DS動画」でPLAY-YAN micro用に一発変換できてしまうのです! これは本当に簡単でありがたいソフトです。
AVI, MPEG1/2/4, WMV, ASF, RM, MOV, OGM,SWF, FLV といった数多くのファイル形式をウィンドウにドラッグ&ドロップしたら、変換ボタンをクリックするだけという説明不要な操作が素晴らしいソフトです。
動画変換と言えば、PLAY-YAN microとセットで販売されていた「MediaStage」が気になっている方もみえるかもしれませんが「どこでも!DS動画」があれば正直必要無いのではないかというくらいのものでした。
ミクロで遊ぶゲームはもちろん楽しいですが、たまにはスマートフォンから手を離してミクロで音楽&ムービー、というのも新鮮な気持ちになれるかもしれませんよ。
それではまた。
売り上げランキング: 31,716
エクスメディア
売り上げランキング: 901,277