スッキリ復活! ディスク読み込み不良のプレステ2のこと
先日、初期型、といっても50000番(SCPH-50000)のプレイステーション2とタタコンを譲っていただき、これで自宅で太鼓が叩き放題だ……! と喜んでいたのですが、残念ながら起動はするもののタイトル画面まで進めませんでした。
取り急ぎ倉庫から薄型の70000番を引っ張り出して思う様タタコンを叩いたわけですが、これは50000番もなんとか修理せねばと思うに至ったのです。
まずは状況をチェック
ともかくまずは状態をチェックです。
電源が入り起動はするものの、長い時間をかけて読み込みをしても読み込みできません。太鼓の達人は盤面が青いCDメディア。これが読み込みができなかったわけですが、試してみたところDVDメディアも読み込みできませんでした。
ということはまず疑わしいのはピックアップ関連。レンズの汚れが有力です。
さっそく分解!
50000番はフロントローディング式なので、分解しないとレンズまでアクセスできません。2018年現在はもはやサポートも受けられないので、容赦なく封印を剥がして分解していきます。
この封印シール、剥がすと当然ながら二度と貼れなくなるわけですが、この封印シールを見るといまだにグリコ・森永事件当時のお菓子のパッケージを思い出してしまいます。
本体裏面のゴム足およびネジ隠しのパネルを外していきます。
今回は指でも取れましたが、小さいマイナスドライバーで簡単に外すことができるでしょう。
止めネジも精密ドライバーではなく一般的なサイズのプラスネジです。8本のネジは場所によって長さが違うので、どこのネジかがわからなくならないよう、写真などを撮っておくことをお勧めします。
ネジが取れたら、ひっくりかえして筐体上部のカバーをはずします
この時点で長年をかけて積もったホコリを掃除機やブロアーで綺麗にしていきます。写真に残していませんが、結構なホコリが溜まってしまっており、これはレンズの汚れが原因である可能性が高まってきました。
筐体上部のカバーがはずれたところで、次はディスクドライブのカバーをはずしていきます。このカバーは2本のネジとフックで止まっていますが、フックはマイナスドライバーなどで少し外側に力をかけると簡単に外れます。
ここまできたらレンズとご対面ですが、作業をしやすくするためディスクトレイを開けます。
レンズをクリーニング!
というわけで、ここまでで問題と思われるレンズ部分を見ることができました。筐体内にホコリが溜まっていたことからも、おそらくはこのレンズの汚れが読み込み不良の原因かと思われますので、よーく見てみますと……。
なるほどこれではちゃんと読み込めなくても仕方がないかもしれませんね。
そんなわけで、今回は綿棒に無水エタノールを染み込ませたものでキュキュっとクリーニングです。当初よりだいぶ綺麗になりましたが、正直やや不安の残る仕上がりになりました。なんとかこれで読み込んでくれるといいんですが……。
あと、せっかくここまでアクセスしましたので、可動部分にグリスを塗り直しておきました。
読み込みテスト、そして……
ご覧の通り、読み込みOKになりました! CD、DVD各メディアとも読み込みが確認できましたので、分解の逆の手順で組戻しをして作業完了です。めでたしめでたし。
SCPH-70000以降の薄型プレステ2もスタイリッシュでよいのですが、この無骨な感じの初期型プレステ2もまた味わい深いものがありますよね。
お譲りいただいたこのSCPH-50000、まだまだ元気に頑張ってくれると思いますので、大切に遊んでいきます。
それではまた。
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〜本エントリーの注意点〜
このエントリーはプレイステーション2の分解・改造を推奨するものではありません。プレイステーション2の分解および内部部品への加工は故障、事故などの原因となる危険を伴う場合があります。作業にあたっては十分な注意の上、作業者自身の責任で行ってください。