ディスクカバーが閉まらないPSone修理のこと
2019年明けましておめでとうございます。今年ものんびりとビデオゲームを楽しんでいければと思います。
さて、1月2日に初詣としていつものハードオフさんをのぞいたら、ディスクカバーが開きっぱなしのジャンクPSoneが目につきまして気になってしまいました。我が家のPSoneはこのふた部分には特に問題がないものの、ジャンクコーナーでは割とよく見る光景です。
たまたま外装やピックアップまわりはきれい目で、問題の原因を知りたいというのと、この「ふたが閉まらない問題」がなんとかなれば1台予備機が増えるかなということで、いざ購入。
ちょっと開けて調べてみることにしてみました。
まずは閉まらない問題を確認
PSoneのディスクカバーは、向かって右手側のオープンボタン部分から伸びるパーツで閉じたまま固定される仕組みになっています。これが、オープンボタンを押すことで内側に隠れて押さえが外れ、開くということになります。
また、ディスクカバーが閉じることで、カバー内側の突起が本体部分にある開閉センサーのパーツを押し込み、ディスクが読み込まれる状態となります。
※ボタンに付けられているアイコンはイジェクトですが、初代プレイステーションのボタンラベルに合わせ本エントリでは「オープン」ボタンと呼んでいます。
今回の問題はオープンボタンを押した感じが固く、反発する感じがほぼ無いことで、オープンボタンと連動して動く突起部分が動かないことにあります。
PSoneの分解
問題の箇所を確認するため、PSone本体を分解します。
1. 底面の6本のネジを外す
底面の6本のネジを外していきます。この際、ネジの1つに封印シールがあるのではがしていきます。このシールをはがしてしまうとソニーでの修理をうけられなくなりますが、まぁ2014年3月でサポートも終了していますので遠慮なくはがしていきましょう。封印シールをはがすと、本体側に「開封済」というプリントが残りますが、これは後ほど拭き取ってきれいにできます。
個体差かもしれませんが、この底面のネジが非常に固く、あやうくナメてしまうところでした。しっかり力のかかるドライバーを使用することをお勧めします。
2. 筐体を上下に分割
底面のネジを外すことで、本体筐体が上下に分割できます。ネジを外したら、持ち上げる時にバラバラにならないよう、必ず上下のパーツをしっかり持った状態で表面にひっくり返しましょう。
表面に置きなおしたら、本体上側のパーツが上に外れます。
3. オープンボタンを取り外す。
本体上側のパーツから、オープンボタンを取り外します。オープンボタン自体は2箇所の爪ではめ込まれているだけですので、爪部分を内側へ押し込み、オープンボタンを外へ押し出すことで取り外しできます。
原因の確認と修理
オープンボタンを取り外すと、本体側の突起を動かす仕組みがプラ製のバネ状の部品でできていることがわかります。正常な状態のものを見ていないので推測ではありますが、この部分が本来の状態から縮んでしまっていることで、端の抑え部分から離れてしまっているようです。
オープンボタンが固いのは、本来真上から押し込んだ時に本体側のパーツの斜め部分に当たって突起を動かすところが、位置がずれてしまって押し込めないようになっているのではないかと思います。
そして、突起が出てこない問題については、パーツが縮んでしまった分、少し位置をずらして固定できれば解消できそうです。今回は、問題となっているプラ製のバネ状の部品を、本体上側のパーツの裏側から、少しだけグルーガンを使って固定してみました。
問題の本質がパーツの経年劣化であるので、あくまで延命処理ではありますが、これでディスクカバーを閉じた状態で固定させることができました。
組み戻しと動作確認
オープンボタンを組み戻し、筐体を組み戻し、6本のネジを締め直したら作業完了です。
今回は、実際にディスクを動作させてみてのチェックまで行って、問題なしということで、無事修理完了となりました。
2018年、プレイステーションクラシックとして、初代の筐体を小さくしたものが発売されましたが、個人的にはこのPSoneもデザイン、サイズなどとてもかわいらしく「プレステミニ」と呼ばれていいものなのではないかな、と感じています。
多くのソフト資産が楽しめる初代プレイステーション、まだまだ遊んでいくために、本体もできるだけ大事にしていきたいものです。
それではまた。
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