実機以外のシュウオッチのこと
前回はシュウオッチについて書きましたが、残念ながら2015年現在、実機でシュウオッチを楽しむのはやや難しい状況です。オリジナルが25年以上前ですし、2008年発売の復刻版にしてもやや高値となってしまっています(当時の定価は16連射から税抜1600円でした)。ハドソン自体が消滅してしまっている現在では再販も望めそうにありません。
そこで今回は、実機以外で楽しめるシュウオッチとして、いくつかの方法を書き残してみたいと思います。
1. iOSアプリ「連射測定器付時計 シューティングウォッチ」
なんと、iPhoneをはじめとしたiOSで遊べるアプリ版が公式に発売されています。
最近ゲームから離れてしまっている当時の現役世代には正直何が起きているのか理解しがたいかと思いますが、iOSアプリとしての「連射測定器付時計 シューティングウォッチ」はコナミデジタルエンタテインメントからの配信となっています。すごい時代ですね。
私自身はスマートフォンで連射ができる気がしないので購入していませんが、公式曰く
基本の[たたき撃ち]だけでなく、[ピアノ撃ち]や、高記録が出る[こすり撃ち]も可能!
とのことで、スマートフォンの画面を割らない程度に頑張りたいものです。
ビジュアル的には今回ご紹介するものでは最もよいと思いますので、ジョークアプリ気分で話題のタネにするのがよろしいかと思います。価格は100円(2015年2月現在)ということで、懐かしいなと思ったら気軽にダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
コナミデジタルエンタテインメントサイト内の紹介ページ
連射測定器付時計 シューティングウォッチの商品情報ページです。
iTunesプレビュー
App Store
「連射測定器付時計 シューティングウォッチ」を App Store で入手。スクリーンショット、カスタマー評価とカスタマーレビューを見る。
2015年8月26日追記
コナミよりアプリの配信終了が発表されました。2015年9月10日(木)より順次削除されてしまうそうです。
相変わらずスマートフォンで連射ができそうにないと思いながら、購入させていただきました。
【KONAMIからのお知らせ】一部アプリ配信終了のお知らせ
2. DSiウェア「あぁあの懐かしのシュウォッチ」
さて、さすがにスマートフォンの画面を叩いてスイカよろしく割ってしまうのもよくありませんので、もう少し実機に近づけるという意味で現役世代の携帯機で動くDSiウェア版のご紹介です。
タイトルはグッとフレンドリーに「あぁあの懐かしのシュウォッチ」となっており、完全に当時の現役世代に向けたものとなっています。任天堂サイト内の紹介ページを見ると、DS系の2画面を使ったわかりやすいインターフェースや秒間回数を表すグラフなど、オリジナルには無い工夫も見て取れます。iOS版と違って実ボタンがあるハードで動きますので、ボタンのサイズやフィーリングは違えどある程度は実機感覚で遊べるのではないかと思います。
価格は205ポイント(2015年2月現在)と、こちらもiOSアプリ版ほどではありませんが十分気軽に楽しめる金額ですね。
それにしても、こういった気軽なソフトがダウンロードで安価に買えるというのは、いい世の中になったものです。
任天堂サイト内の紹介ページ
http://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/ki6j/
3. ゲームボーイアドバンス「ハドソンベストコレクション」
それでは最後は、ゲームボーイアドバンスで発売されていた「ハドソンベストコレクション」の隠し要素としてのシュウオッチをご紹介。1,2と比べてやや入手難易度と金額は上がってしまいますが、実機っぽさという意味では一番近いかもしれません。
用意するものは、ゲームボーイアドバンスが起動できる環境(ゲームボーイアドバンス、ゲームボーイアドバンスSP、ゲームボーイミクロ、ゲームボーイプレイヤー)と、ハドソンベストコレクション Vol.1〜6のいずれかのソフトです。
タイトル画面でRボタンを16回押すと、シュウオッチ画面へ移行します。
DSiウェア版よりも単機能ですが、2ボタンであることからアドバンス無印やミクロで遊べばサイズや感覚などが近くなりそうです。
余談ですが、この冒険島コレクションには高橋名人の冒険島が初代からIVまで収録されています。高橋名人の冒険島IVと言えばファミコン最後のソフトとして有名ですが、実機版は出荷本数も少ないようでお目にかかったことが無いのでそういう意味でもオススメです。
売り上げランキング: 26,317
シュウオッチよ永遠に……
駆け足で3つの「実機以外のシュウオッチ」をご紹介しました。他にも「カプセルシュウオッチ」というカプセルトイ版があるようなのですが、私の手元にないため割愛させていただきました。うーん、手にしてみたかった!
それにしても、25年以上を過ぎてもアプリとして遊べるというのは、シュウオッチの持つ「時代感」ならではと言えるのではないでしょうか。ハドソンは消滅してしまいましたが、高橋名人を目指して連射にいそしんでいたあの頃の気持ちなら、きっとみなさんの胸にも残っています。今でも遊べるシュウオッチで、懐かしい気持ちを呼び覚ましてみるのもいいかもしれませんね。