セガサターン20周年のこと
セガサターン20周年おめでとうございます!
ここしばらくのエントリーですっかり任天堂づいているわけですが、本来の私はセガ派なのであります。
今日2014年11月22日は、記念すべきセガサターン20周年!
というわけで、今回はセガサターンの思い出について少しだけ書き残しておきましょうか。
きっかけはガーディアンヒーローズ
私がサターンを買ったきっかけはガーディアンヒーローズ(1996年/トレジャー)でした。
メガドライブのガンスターヒーローズ(1993年)で高い評価を得ていたトレジャーのアクションゲーム。基本的にベルトスクロールアクションですが、ステージ分岐やプレイヤーの成長要素(パラメータ振り分け)など、ゲームとしてよく練られていました。画面内にこれでもかと出てくるキャラクターと、それを倒しまくる爽快感がやみつきになり、長く長く楽しんだ思い出のゲームです。
プレイヤーとしては、なんだかんだでずっと燻 銀次郎ばっかり使っていました。
2011年にはXbox360のXbox Live Arcadeで蘇りましたね。サターンで遊んだあとにこちらを遊ぶと画質の向上に驚きます。
シューティングゲームハードとして
私はゲームと言えばアクションとシューティング、というタイプなんですが、サターンのシューティングゲームにも思い出深い作品が多いです。
中でもサンダーフォースV(1997年/テクノソフト)は特別なゲームで、III、IVと遊んできた身として大変期待して、そして大変楽しみました。音楽、グラフィック、演出、爽快感などいずれも一級品。IV(メガドライブ)までのサンダーフォースから軸はぶれないのに全てがパワーアップしているというこのゲームは、広くユーザーの支持を受けて翌98年にプレイステーションにも移植されるわけですが、サターン派だった私はもっとたくさんの人に遊んでもらえるにもかかわらず歯噛みをしたものです。
また、アーケードゲームの移植作として怒首領蜂(1997年/ケイブ)も忘れられません。
1990年代後半以降に隆盛を誇る「弾幕シューティング」のマスターピースとして遊びつがれる首領蜂シリーズの2作目にあたる本作。シューティングゲームの魅力である「撃つ・避ける・稼ぐ」が絶妙なバランスで成り立っている素晴らしいゲームですが、いかんせん難易度も高く、これが家庭で遊べるというのは非常に助かるなぁというのが素直な感想でした。
不思議なもので、この怒首領蜂もサターンから遅れること1年、プレイステーションに移植されます(開発はSPS)。Xbox360でケイブほかのシューティングゲームがいくつか完全版ライクにプレイステーション3へ移植されていく悲しい思い出の原点を今えぐってしまったようなような気がしてなりません。
コラムスで白んでいく空
私、今でこそ「ゲーム好きWebディレクター」などと名乗っていますが、一切仕事もせず浮き草のような暮らしをしていた時代というものがありました。そんな時代を支えてくれたのがSEGA AGES コラムスアーケードコレクション(1997年/セガ)でした。これは、コラムス、コラムスII、スタックコラムス、コラムス'97の4本が1つにまとめられたいわゆるオムニバス形式の作品です。
中でもコラムス'97はST-V基盤ソフトということもあり、アーケードで遊んだそのままが楽しめる逸品でした。コラムス自体はいろいろなハードに移植されてご存知の方も多いと思いますが、'97だけはアーケードかこのコラムスアーケードコレクションでしか遊べないもので、他のコラムス作品には無い美しい映像や効果がパズルゲームを苦手とする私の心にもグッときたのでした。
毎日のようにだらしない暮らしを続け、毎晩夜が明けるまでコラムス'97を続け、履歴書に「コラムス2段」と書いてもいいものだろうかと自問自答した日々が昨日のように思い出されます。
サターンが楽器になった日「テクノモーター」
2014年現在、コンピュータを使った音楽制作も一般的になってきました。ですがあくまでそれはPCを使ったものです。まだまだPCを使った音楽制作の敷居が高かった1998年、ゲーム機で動く意欲的な音楽ソフトが2本誕生しました。その1本がテクノモーター(1998年/電子メディアサービス)です。
テクノモーターはサターンを楽器に変身させてしまうというコンセプトで開発されたソフトでした。サターンのコントロールパッドを楽器に見立てて演奏する機能、自動演奏機能を持った立派な音楽制作ソフトで、豊富な音色と細かな設定ができることが特徴でした。
硬派な音楽制作機能とは裏腹に、10種類の演奏画面はいずれもポップかつハイセンスなもので、演奏したくなる感にあふれたものです。特にお気に入りなのは「Gals」で、プレイヤー1,2の操作に合わせて動く女の子と自動演奏のデータを表すロボットの組み合わせが大変可愛らしく、もう一度なんらかの形で世に出て欲しいと願ってやみません。
このテクノモーターについては、開発者のtaneさんがサイトを開設していることから使い方について直接質問させていただいたのも、とてもいい思い出です。
taneさんのサイトにはテクノモーターの情報がいろいろ掲載されていますが、その中で印象深いのは「なんでサターン?」という質問の回答。「PSのコントローラーは“楽器っぽくない”から」というお言葉からは、テクノモーターが音楽制作ソフトではなく「楽器」として考えられているのがよくわかります。なので、当然と言えば当然なのですが、テクノモーターが動くのはサターンだけ! なのです。
こうしてテクノモーターに触れた後、私はMacでGrooveMakerやAbleton Liveを使った音楽制作趣味の道へ進んでいくわけですが、それはまた別のお話。
え? もう1本の音楽ソフトって何なんだって? それは「グルーヴ地獄V(1998年/ソニー・ミュージックエンタテインメント)」なんですが、これもまた別のお話。
楽しい思い出ばかり。でもセガはもういない。
こうして振り返ってみると、サターンからは本当にたくさんの楽しい思い出をもらいました。あれから20年、ドリームキャストを最後にセガのハードは消えてなくなりました。でも、遊んでいたみんなの記憶の中には今でもあの起動音が鳴り響いているのではないでしょうか。
それでは最後に「サターン起動画面風FLASH」をご紹介してお別れです。
好きな文字を打ち込むと、あの起動画面が……! なにこれ! 延々打ち込んで遊んでしまう!