Google Analyticsのリファラースパム対策のこと
迷惑なリファラースパムをなんとかしたい!(欲を言えば楽に)
このサイトに限らず、普段制作しているサイトではアクセス解析にGoogle Analyticsを使用しているのですが、2015年の初めごろから、いわゆるリファラースパムというものがデータを汚染するようになってきました。
実際のアクセスではなく、Google Analytics側に参照元としてURLの情報を残してWebマスターからの確認アクセスをさせるというような手法です。
こういったリファラースパムは、多数の参照元のURLを使ってアクセスデータをを汚染していきますので、対応もいたちごっこになるのですが、今回取った対策がよく効いたので書き残しておきます。
リファラースパム対策の基本は「参照元で判断した除外」
リファラースパム対策の基本は、実際にデータとして残された参照元データを元にフィルタで除外することです。
除外すべきデータやその方法は、「[見つけ次第更新] リファラースパムリスト Google Analytics」に詳しくまとめられています。
[見つけ次第更新] リファラースパムリスト Google Analytics - NAVER まとめ
NAVER まとめ
Google アナリティクスでフィルタするリファラースパム(referrer spam)のブラックリストを作成中。darodar.com econom.com ...
とは言え、日々ものすごいスピードで増殖を続けるリファラースパム。新しくあやしい参照元を見つけてはせっせとフィルタ入りさせるのも、パワーの使い方としては後ろ向きです。かと言って放置しておけばデータの汚染は進み、悩ましいところ……。
大変なら思い切って「国名」で除外
直近6ヶ月のリファラースパムとの戦いの中、この問題のアクセス(のようなもの)のほとんどはロシアからのものとして取り扱われていることがわかりました。これは、Google Analytics > 集客 > すべてのトラフィック > 参照サイトを表示して、セカンダリディメンションで ユーザー > 国のデータを見ることでわかります。
正直なところ、このブログがロシアで需要があるとは九分九厘考えられませんので、これまでの参照元を元にした除外よりも国で除外したほうが作業対効果としてはよいのではないかと考えました。
国名での除外方法
アナリティクス設定 > ビュー >フィルタで新しいフィルタを作成し、図のように設定します。フィルタフィールドは「国」を選択、フィルタパターンには前段で確認した国名を登録します。今回の場合は問題のデータのほとんどを占める「Russia」としました。
とりあえずスッキリ!
これまで参照元を見るたびにちょっと嫌な気持ちになっていたところ、これだけの設定で大半のリファラースパムがスッキリなくなりました。
「リファラースパムには困っているけど、フィルタの設定が面倒で……」という方は、ぜひ国名での除外を試してみてください。
(もちろんロシアを含む海外各国からのアクセスデータが解析上重要なケースもたくさんありますので、ご利用にあたっては十分にご検討くださいね)